ググらなくなったZ世代

無料が当たり前だと思ってしまう怖さ

昔は無料だったものが時代の流れで有料になったものが多くあると思います。

水、空気、コミュニティサロン、ゴミ廃棄、レジ袋、安心安全、暇つぶしなど。

これらの中には誰かの「善意」や「犠牲」のうえに「無料」が成り立っていたものの

受益者からの要望が高まり、無料提供に限界が来たために、受益者に金銭的なコストを負担していただくようになったと思われるケースも少なくありません。

無料だったものが有料になることでサービスが続けられれば、まだお金を払ってでもそのサービスを受けたい方にとっては救われますが、そのサービス自体が消えてしまうことも多々あります。

福岡市で毎年夏に開催されていた西日本大濠花火大会が2019年で終了したことはまだ記憶に新しいと思います。

この花火大会が終了したのは参加者増加による安全確保の限界ということでした。

とても残念なことですね。

ちなみに弊社「いとぐち」がある福津市でも夏の風物詩だった納涼花火大会は2022年も開催されないようです。

さて、そのようななかで弊社「いとぐち」は、この夏に恋の浦(福津市)で開催される「ふくつ花火アートイリュージョン」のお問い合わせ窓口を務めさせていただいております。

ふくつ花火アートイリュージョン

このイベントは有料なのですが、最初に聞いた時は

「有料なんだ! S席9,500円? VIPエリア12マン円?? たか!」

と思いました。

実際のお問い合わせでも「無料で観覧できますか?」という内容はよく聞かれます。

そのような質問を多くいただくのも当然でして、福津市内ではコロナ騒動が始まるまで “誰でも無料で観覧できる” 花火イベントが年に3〜4回ほど開催されていました。

そのために花火は無料で見れるものだと私自身も錯覚していました。

今思えば、とても花火に恵まれた地域だったんだなと思います。

しかし、今回の「ふくつ花火アートイリュージョン」実行委員会へ参加させていただき、はじめて知ることが多いのですが、花火イベントには多額の費用が誰かが負担しているということでした。

花火の費用だけでなく、会場や駐車場の賃借料、大勢の警備員、仮設トイレ、綿密に計画を練り上げる準備スタッフ、設営スタッフなど、たくさんの経費が必要となります。

まあ普通に考えると、民間企業が主催でしかもエンターテイメント興行をやっているプロ集団が観客を前にしてエンターテイメントショーを行うとなれば当然、入場料は発生しますよね。

このイベントの目的は「地域創生、開催により育まれる企業や⼈々との絆、コロナ禍で失われつつある想い出舞台の創造」というものです。

このように熱い想いを持った方々が集まって今回のイベントが開催されることになったのですが、それらの想いとは別に純粋に花火と音楽とレーザーによるエンターテイメントショーなので、会場に足を運んだ方は今までに無い感動的な体験が味わえると思います。

そして、これまで永年続いてきた無料の花火大会やその他の多くのイベントはたくさんの方々の善意で成り立っていたのだということをあらためて実感しました。

そのような他人の善意で成り立っているイベントが苦情の増加などが原因で無くなってしまう場合があります。

そうならないためにも、自らの意思で参加した人がイベントに対して苦情という名目でただの不満を言うようなことはあってほしくありません。

そして、いつか自分自身がそうならないように心がけたいと思うのでした。

チケット絶賛発売中です。

「ふくつ花火アートイリュージョン」

https://hanabiartillusion.com/

投稿者プロフィール

たなか としひろ
たなか としひろ
1972年生まれ。福岡県出身

子供の頃から小心者なのに険しい道を好んで歩いて、普通の道をまっすぐ歩けることがいかに幸せなことなのかを噛み締めるという変わった子供でした。
食への関心がきっかけで冬は猟師もしています。

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