いとぐち の受付窓口兼ディレクターの田中です。
前回はSNSとホームページを自分で作った場合のメリットとデメリットについて記事を書きました。
今回は前回記事の続きになりますが、ホームページ制作会社へ依頼した場合のメリットとデメリットについて書きたいと思います。
もくじ
制作を依頼するメリット
- 会社や事業のコンセプトを纏めてくれる
- ロゴマークができる
- デザインを作ってくれる
- 会社案内やサービス・商品の魅力を気づかせてくれて、それを言語化し文章にしてくれる
- 社屋やサービス・商品の撮影をしてもらえる
- プロモーションを手伝ってもらえる
会社や事業のコンセプトを纏めてくれる
個人事業からスタートした方は普段はお客様にサービス・商品を提供することにだけ意識が向いてしまい、事業コンセプトに対してじっくりと向き合うことなく経営しているパターンも少なくありません。
しかし、ホームページを作る場合は会社や事業のコンセプトが重要なので必ず、依頼者である事業主に確認させていただきます。
事業コンセプトの重要性について説明するのはまた別の機会にしたいと思いますが、これが決まるとことで経営がブレにくくなります。
ロゴマークができる
起業した際に名刺と一緒に簡易的なロゴマーク(シンボルマーク・ロゴタイプ)を作っているケースもあると思います。
しかし、コンセプトや経営理念を整理したうえでロゴマークを作ると、全く違うものができてブランティング効果に大きく貢献してくれます。
デザインを作ってくれる
経験したことのある方は分かると思いますが、いざ自分の会社のデザインを作成するとなると、あれこれ悩み難しいものです。
例えば、コンセプトが整理されていない状態でデザイン作成に入ってしまいデザインに一貫性が無い場合や主観的な好みで配色を考えてしまったりで、結果的にホームページの訪問者に対して発信者が伝えたい内容が伝わりにくいものになりがちですが、制作を依頼した場合はこのような問題を解消してくれます。
会社案内やサービス・商品の魅力を気づかせてくれて、それを言語化し文章にしてくれる
起業当時からサービス・商品を主観的視点でしか見ていなかったけど、制作会社に対してサービスや商品の説明をするにあたり、制作会社からの客観的視点での意見や魅力を教えていただき、それまで気づかなかった自社のサービス・商品の魅力にあらためて気付かされる経営者の方も少なくはないでしょう。
このような現象は制作会社が経営者から話を聞いて少しでもその会社やサービスの価値を見つけて、ホームーページで情報発信しようという姿勢で経営者との対話をした結果、もたらされる副産物のようなものですが、これらを経営者自身が対話もせずに一人で生み出すことはかなり困難だと思います。
社屋やサービス・商品の撮影をしてもらえる
ホームページを作るうえで、その会社の社屋(店舗)であったり、サービスや商品の写真は必ず必要です。
写真がなければ撮影する必要がありますが、制作会社によってはカメラマンが撮影に来てくれて、きれいな写真を撮影してくれる場合もあります。
写真のクオリティによって、ホームページ閲覧者に与えるイメージも大きく変わるので、写真だけはプロか腕の良いカメラマンに依頼するようにしましょう。
プロモーションを手伝ってもらえる
ホームページは完成してからがスタートです。
せっかくホームページを作ったとしても誰からも見ていただかなければ意味がありません。
ホームページを作った目的がサービス・商品の魅力を理解していただきお申し込みいただくことであれば、それらのサービス・商品を必要だと思いそうな方々に見ていただけるよう努力しなければなりません。
しかし、運営の知識がなければ、せっかく作ったホームページをどのように活用していけば良いのか分からずに作っただけで終わってしまいます。
制作会社によっては初期制作と運営サポートは別契約になっている場合もあるので、契約時に運営開始後はどのようにサポートしていただけるのかをよく確認して契約されることをお勧めします。
※ここに挙げたメリットは一例です。制作会社によりサービス内容は異なりますのでご注意ください。
制作を依頼するデメリット
- 費用がかかる
製作費は依頼先の制作会社によって大きく異なります。
制作会社といっても、フリーランス(個人事業者)から大小さまざまな規模の会社が存在しています。
そのために制作費用も千差万別ですし、制作をどこまでを依頼するのかであったり、運用はどこまで依頼できるのかも多種多様です。
なので、制作会社へ見積もりを依頼する際は次の項目をあらかじめ整理したうえで相談や見積もりを依頼すると良いでしょう。
- ホームページを作る(またはリニューアルの)目的は何なのか?
- どれくらいのボリュームをイメージしているのか?
- 自分のイメージに近い参考となるホームページはあるか?
- いつまでに完成させて運用開始したいか?
- 制作予算はどれくらいで考えているのか?
これらの項目を整理したうえで相談すると話がスムーズに進むでしょう。
制作会社の費用について
制作会社の費用は会社規模が大きくなるにつれて、それに比例するように高額になる傾向にあります。
それなら、一人で作ってくれる小さな制作会社の方が安くできるのではないかと考えがちですが、それは少し違います。
同じボリュームで同じクオリティのものを規模の大きな会社へ依頼した場合はほぼ全ての制作業務をその会社内部で制作します。
それに対して個人事業では部分的に外注するケースも少なくありません。
そのため、結果的に制作コストは規模の大きな会社とそれほど変わらなことが多く少し安いかなという違いではないでしょうか。
また、金額面だけで依頼先を決めるのはよくありません。
大きな会社では制作に必要なスキルの専門分野を得意としたスタッフがそれぞれに業務を分担しているので、結果的に高品質な制作物が期待できます。また制作期間(納期)も社内のスタッフなので調整しやすく納期が守られるでしょう。
それに対して小規模事業者だと部分的に外注をしていた場合、制作物の品質にばらつきがあったり、納期もコントロールが難しく予定納期よりも長引くリスクが大きくなります。
仮に一人で全部を担当していたら、それだけ制作期間が伸びる可能性もあります。
制作会社を選ぶ要素は金銭的コスト以外に何があるのか?
ここまで、制作会社の規模の大小で良い面と悪い面の違いを説明してきましたが、会社規模ではなくもう一つ、大切なことがあります。
それは、制作会社の窓口となる担当者と円滑なコミュニケーションが取れるかどうかです。
ホームページの制作を依頼する側からすると、初期制作の打ち合わせから運営開始後も、依頼者側の気持ちが、きちんと制作会社へ伝わるかどうかはとても重要なポイントです。
運営開始後も運営のサポートも依頼するのであれば、その会社とは数十年の永いお付き合いになります。
そのように永い年月をお付き合いをするうえで制作会社の窓口担当がコロコロと変わり、新しい担当者へ最初からこれまでの経緯を説明しなおさないといけなかったり、依頼者側の気持ちがうまく相手に伝わらないようだと大変ですね。
そのような理由から、制作会社の担当者は永く付き合えるお相手なのかどうかも検討した方が良いでしょう。
さて、ここまでホームページ制作会社へ制作を依頼するメリットとデメリット、そして依頼先の会社規模の違いがどのように利用者側に影響するのかを解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
これからホームページの新規制作やサイトリニューアルを検討されている方の参考になれば幸いです。
まとめ
制作会社へ依頼することでコストは発生するものの、客観的視点でサービス・商品の魅力を引き出してくれて、それを文章にしてホームページに纏めてくれて依頼者は本業に専念できのであれば費用対効果は良いと言えるのではないでしょうか。
ただし、制作会社がサービス・商品の魅力を引き出せるかどうかは、経営者やその会社がお客様に提供したいと思う価値にどれだけの想いが込められているのかが重要でして、その想いが見出せないと魅力も引き出せません。
インターネットで情報発信が当たり前の世の中になった今、経営者の熱意や気持ちが顕著に現れるようになり、消費者もそれらを敏感に察知してサービスや物を選んでいるように感じます。
投稿者プロフィール
- 1972年生まれ。福岡県出身
子供の頃から小心者なのに険しい道を好んで歩いて、普通の道をまっすぐ歩けることがいかに幸せなことなのかを噛み締めるという変わった子供でした。
食への関心がきっかけで冬は猟師もしています。
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